なぜ病気になるの? 邪気とは?

中医学知識

各”六淫”の特徴(邪気の特徴):Part2

湿邪

湿邪の特徴:

(1)湿邪は陰邪で、滞りやすく、陽の気を傷つける。

(2)湿の性質は重い。雨季などの時期は湿気が多くジメジメ、ジトジトと湿邪が人体を襲うと体が重くだるくなります。(乾燥したタオルを濡らすと重くなります、人間の体も同じ)

(3)湿の性質はねちっこく粘度がある。それには二種類の方面があり、一つは症状上の”粘り”で、例えば便が粘りっこくすっきりしない。こういう場合便が便器にへばり付きます。もう一つは病気の経過で、病気が長引く場合、これは湿邪が関係します。

(4)湿は下に行く性質があり、陰邪でありながら陰を襲います。なので人体の下部を襲います。(湿邪の性質は水なので、水は下に流れる)

燥邪

燥邪の特徴:

(1)燥の性質は乾燥して潤いがなくカサカサ、津液を傷つけます。

(2)燥は肺を傷つける。燥邪は秋の季節に人体を襲いやすく、その秋には肺が襲われます。肺は元々軟弱な臓器で、また外界と直接繋がっている臓器ですので、最も邪気に襲われやすい。

火邪

火(熱)邪の特徴:

(1)火邪は陽邪で、燃え上がるので、気を消耗し津液を傷つけます。

(2)火は炎で燃え上がるので人体の上部を襲う。”火曰炎上”

(3)火熱は風を生み血を動かす。”風を生む”というのは熱邪が人体を襲い、風は肝と関わりがあり、熱邪が人体を襲う際体内に風を起こしそれは肝の気に影響を与えるので、中医では”肝風内動”といい、筋肉や靭帯の潤いを失われ、手足に震えが出ます。そして火熱は陽の気なので肝の陽気を動かし上へと風に変わります。なので血を動かすので出血します。例えば吐血、血便、など血液は血管の外へと漏れます。

(4)火熱は心情を乱す

(5)火邪は吹き出物、腫れ物を作りやすい。(ニキビなど)

と、”六淫”の特徴たちでしたが、もし今何かの症状に悩まれている方、今どんな邪気に自分が襲われているのか見てみてください。

風邪はたいてい”風の邪”と関係していますが、70%以上が”寒邪”と同時に、雨季や夏季、湿度の高い地域では湿邪がまとわりつきます。そして秋には燥邪が纏わりつきますので空咳(痰が絡んでいない)が出る方が多いです。

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