病気になる原因:邪気の種類

中医学知識

私たちの体を襲う邪気には6種類あります。

中医ではこれらを六淫といいます。

これらは外感、即ち外から入ってくる邪気のこと。

六淫:風、寒、暑、湿、燥、火

これらは自然界に存在する気候の変化で、正常な状態では六気と言い、この”六気”の動きや変化が正常であれば、万物の成長や変化に有利的に働き、

もしこの”六気”が異常にいきすぎたり、足りなければ私達の体の抵抗力が弱っている時、気候の変化や異常などに体が適応できなくて病気を引き起こします。

その異常気候の邪気を六淫もしくは六邪となります。

正常状態:”六気

異常状態:”六淫”、”六邪

元々この六気は人体に対して無害なのですが、体に影響を与えた時、転化して即座に対処せずにいると害となり、病気を引き起こします。ポーン

  • 風邪

私たちは毎日風にあたり風邪をひいています‼️ガーン

体の抵抗力、即ち免疫機能が高いと邪気に襲われても風邪の症状を出すことなく元気に過ごせていますが、免疫機能が低下している状態だと頻繁に風邪の症状、所謂風邪ををひきます。

本当はちょっとおかしいな?と思ったらすぐに処置してあげなければいけないんです!!

ほっておくと知らない間に病気になるんです。

全ての病気はこの六淫と感情、普段口にしている飲食から、所謂”病気”というものが形成されます。(現代は電磁波や放射線などの環境汚染も影響してきますね)

六淫は外から中に入り、それは気候、環境などと関係します。

電球例えば:春は”春一番”という言葉があるように風が強くなります。春一番の風は基本暖かいですが、それでも強い風に当たると、それも体にとっては邪気になります。なので風に関わる病気が発生しやすくなります。

”風邪”という言葉があるように、風邪は”風の邪気”によって引き起こされるのです。

なのでこの時期は風邪をひきやすくなります。

  • 寒邪

冬では気候が寒くなるので、寒気に関わる病気が多くなります。風邪の症状で寒気がする、これはまさしく”寒気”に襲われた状態です。

クリップ余談:

*中国でコロナのパンデミックが起きたのが2020年の2月頃と、2022年の12月中旬です。どちらも冬季にコロナのパンデミックが起きています。その方の元々の疾患や、状態にもよりますが、寒邪に襲われるので、症状は高熱が出ても、”寒邪”に襲われているので、体を温める作用のある漢方や発汗させる作用のある漢方で治癒できたのです。お灸だけで良くなった方、葛根湯だけで良くなった方もいました。

もやもや本題に戻り、、

  • 燥邪

秋は乾燥の季節です、なので”燥邪”に見舞われます。肺は乾燥を嫌うのでこの時期は咳が出やすくなるんですねぇ〜〜。

  • 湿邪暑邪

夏季は蒸し暑いので湿気の”湿邪”、中国語で熱中症を”中暑”と言い、”暑邪”が襲うからです。

これらの通り、気候は体に影響を与え、それは六淫の邪気が単独に襲う時と何種も同時に襲う時があります。

電球例えば寒い風に襲われれば”風寒感冒”といい、

熱い風に襲われれば”風熱感冒”と言います。

”風邪””寒邪””湿邪”に襲われると筋肉、経絡の動きが阻止されて詰まるので痺れや痛みが出ます。

それを”風寒湿阻”と言います。

そしてこれらは処置されない状態が続くとそれぞれ形質転換していきます。

”風寒”が処置されないまま続くと中に入り熱へと変化します。

なのでよく風邪をひいた時、当初は寒気や透明な鼻水がダラダラ出たりする症状があったのに、そのまま処置せず放置、または西洋薬を服用、症状と合っていない間違った漢方を飲んでしまった時に症状が変わって、黄色い鼻水、黄色い痰が出るなど症状が変化します。

そしてその熱を処置しなければ熱は水分を蒸発させるので乾燥=”燥邪”となります。

長文になるので続きは次のブログへ。

クリップ余談:

病気が形成されるには6段階に分かれています。

そしてそれは風邪から始まるんです。それが中に入っていくと色々な症状が出てきます。しかし基本的に色んな不快な症状は病院に行って検査をしても何も異常はなく、病院の先生も何が起きているのかもわからないので助けようもなく、、、そこでとりあえずと言って出された薬なんかを服用していると症状が”改善”されたと思いますが(症状は隠れているだけ)中では進行しています。

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