私が考える西洋医学と中医学の違いとは?
①過去と未来(時間軸)
西洋医学は最新を追い求める:
人間に存在しないウイルスを採取し研究、そしてそのウイルスに適応できる薬を開発し続け、(なので動物にしか持っていないウイルスなのに人間にも感染し始めて新しい病気がドンドン増え続けている)機械もドンドン新しいモデルが開発し続けられる。
一方、
中医学は過去を遡る:
伝統的で歴史や古代の書物などを研究して、どうしてMRI、CT、超音波、レントゲン、血液検査などのない時代にもかかわらずその人がどこに問題があって何をすれば治癒できるのかを知っていたのか。そしてそれは4000年以上経った今でも同じ方法で、同じ処方箋の漢方で治癒し続けられている。なので中医の研究対象は古文であることが多いです。
②人と病気(焦点)
西洋医学は病気を見る:病名がないと治療できない。
西洋医学は症状だけでは断定できず、検査を行なって症状、検査の数値の結果を照らし合わせ診断名をつけ、その病気に対して治療法を考えたり、薬を出します。
例えば子宮がんになれば腫瘍を摘出、腫瘍に対しての処置です。インフルエンザ、基本インフルエンザには抗生物質が出されますが、抗生物質はウイルスを殺す作用はないので効かないです。このインフルエンザに対しても”ウイルス”に対しての対処法。もし血管が詰まっていれば、カテーテルを入れる対処法。全て治療ではなく”病気”への対処法です。
一方、
中医学は人を見る:
子宮がんになろうが、インフルエンザになろうが、血管が詰まっていようが人を治療します。今その人がどんな症状があるのか。
例えばインフルエンザに罹ったとして、西洋はインフルエンザという病名を見て治療するので、インフルエンザに対しての薬を出します。
中医は病名、病気を見るわけではないので、その人が今どんな状態なのか、インフルエンザになったからといって皆さん同じ症状を出すわけではないです。
その人の年齢、生活習慣、体質など十人十色です。元々の体質が弱っている方であれば補充をしてウイルスに対抗する力をつけてあげなくてはならないし、寒気が強くて汗も全く出ない状態であれば温めて発汗させてあげれば治ります。
その人を見て治療をするので病名がなくても検査結果がなくても治療できます。
③原因と結果(因果応報)
西洋医学は結果に対しての治療:
血圧が高ければ血圧に対して。血圧を下げる。
胸に腫瘍ができたら、腫瘍に対して。腫瘍を取る。
胃が痛ければ、胃に対して、痛みに対して。痛みを抑える。
私達が考えるべきなのは、治療すべきところは血圧が高いのは、何故血圧が高くなるのか、何がどこが原因で血圧が高くなってるのかです。
胸に腫瘍ができたのはなぜ腫瘍ができたのか、それがなぜ胸に腫瘍ができて、何が原因で、どこに問題が起きていて腫瘍ができたのか。
胃が痛いのはなぜ胃に痛みが出ているのか?なぜいいかに痛みを出しているのか。
中医は病因、病気になった原因を治療:
例えば、木に毒キノコが生えていたとします、この毒キノコを人間の癌と例えて、西洋医学が治療するのはその毒キノコを取っちゃうことです。でも取っちゃっても毒キノコってまた生えてきます。中医がやることと言うのは、その木を太陽に晒すこと。すると毒キノコは生えてこなくなります。
もし胃がんになったとして、胃がんとして今目に見える部分、その結果のものを取り除いたからといって治癒するわけではないんです。
胃がんになった原因が必ずあるんです。もちろん生活習慣、環境、食生活などを変えない限り再発し続けますし、体が出しているSOSを一つずつ解決してあげなければいけないのです。胃がんになったからといって胃だけの問題と思ってはいけない。体は一つです。繋がっているんです。
一つの国の環境汚染がひどければその国だけが滅びるのではなく、やがて地球全体に影響を及ぼします。
人間の体は一つの場所が崩れてくると他からエネルギーを引っ張ってきて助けてくれますが、もし全体的にエネルギーの消費が激しいと助けるエネルギーすらなく、やがて体全体が衰退して病気になります。
地球は人間と違って耐えて耐えて生きています。なので一つ崩壊したとしても直ぐには大きな影響は与えないですが、どこか見えていないところに影響を及ぼし、やがてそれは地球全体へと影響を及ぼします。人工的に手を加え災害を起こしたり、戦争、私欲に溺れた上の者たち。。。
病気は体全体の問題です。
腰の痛み、肩の痛み、頭痛。体全体の問題です。体は切り離されていないんです。
④自然と人(存在)
西洋医学は人工医学:
枠にはまった人間界の法則
1+1=2、と答えが決まっている、答えがわかってしまうのが人間界の法則。建物、電車、飛行機、車。1ミリでも狂えば大きな事故を起こしかねない。
検査の機械が狂えば、ドクターの手術に狂いが生じたら、、医療事故につながります。命を落とすことさえある。
中医学は自然学:
枠のない中に枠がある自然界の法則
自然学なので自然界を観察すれば法則がわかる。
1+1=0123456、、、と答えは無数。季節、環境、人、年齢、性別、体質、状態によって結果、答えは変わる。
完璧なものが存在するのは人間界のみ。1cm2cmずれることすら許さない。長方形があったとすると、端から端までピッタリと同じ太さ長さであるのが人間界。
色も形も同じものが揃えられるのは人工的に手が加えられているから。人間は完璧なものを求めるが、自然界には完璧なものは存在しない。同じものは一つと存在しない。長方形で端から端まで同じ太さ同じ長さなものなど存在しない。
芸術家はヒビの入ったガラスを見て”綺麗”、”アート”だと思う。完璧でないものこそが自然だから。自然界には完璧なものが存在しないからこそ完美なんですね。
- 📎余談:
①過去と未来、過去があるから今の自分がいて未来につながる。
②病気とは、私という人がいるから病気が生まれる。病気があるから人になるわけではない。
③原因と結果。結果は原因がなければ存在しません。なぜそこに至ったのか、その結果を知るには原因を知ればわかるし、その結果を解決するには原因を解決すれば良い。
④自然と人工。自然界が存在して人間が生存できる。また人間も自然界の賜物です。しかし人間が作り出したものは”自然”とは言わず、”人工”と言います。そしてこの”人工”で作られたものも、源は自然界からの物です。自然界があるから人工のものが発生する。
何を重視すべきか、①②③④を見て一目瞭然ですね。
*急性の怪我や病気に対しての処置や治療にどちらの治療法を選択するかは個人の自由です。また、両方併用して治療するのも一つの方法です。
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